Trados Studio 2021 Service Release 2(SR2)では、デスクトップアプリケーションとTrados StudioのクラウドコンパニオンであるTrados Liveに、生産性と操作性を高めるさまざまな新機能が搭載されています。これらの機能強化により、効率性が高まり、翻訳がさらに容易になります。
絵文字をサポート
絵文字が新機能として追加されます。Trados Studio 2021とTrados Liveで、翻訳時に絵文字が完全に維持されるようになるため、作業時間の短縮と、原文テキストと訳文テキストの整合性の確保が実現します。絵文字は、Trados Studio 2021ではプレースホルダタグとして、Trados Live Online Editorでは実際の絵文字として表示され、テキスト内のどこに表示されるかを簡単に確認できます。
Unicode 13のサポートも強化されており、使用されているすべての文字がUnicode定義に従って保持されるようになります。

プロジェクトをクラウドに簡単に保存
TMをクラウドに簡単に移行


Trados Liveのその他の機能強化
- upLIFT Fragment Recallを利用できるようになったため、TMを最大限に活用できます。
- 文法やスペルをチェックするサードパーティ製のアドオンをサポートしており、翻訳品質をすばやくチェックできます。
- 用語ベースから用語をすばやく挿入することもできます。
その他にも...
- Memsourceファイル形式(MXLIFF)が、Trados Studio 2021とTrados Liveでサポートされます。
- 多要素認証(MFA)のサポートなど、Trados Studioでクラウドプロジェクトを作業する際の互換性が向上しています。
- Trados Studio APIの新規および更新されたドキュメント、新しいReports APIなど、API機能が強化されています。
- 新しいデザイン:TradosがRWSからリリースされるようになったため、Trados Studio 2021とTrados Liveのブランドが一新されました。

自動タグ配置機能による生産性向上
Trados Studio 2021 SR1では、タグが翻訳セグメントに自動で挿入されるようになり、時間と労力の大幅な節約につながります。フォントや色など、ドキュメントの書式設定に関する情報を含むタグが翻訳単位に自動で挿入されるため、原文文書の書式設定を翻訳済み文書に正しく適用することができます。
これはRWS Groupの一部であるSDL Limitedのビデオです。

クラウドとデスクトップ間の作業の柔軟性が向上
Trados Liveからダウンロードしたプロジェクトパッケージにプロジェクト翻訳メモリ(TM)と用語ベースが含まれるようになり、Trados Studio 2021で完全にオフラインで利用できるようになりました。
Trados LiveとTrados Studio 2021間での、QAチェックやタグ検証などのプロジェクト設定の同期が強化されています。 また、ユーザーによるプロジェクトのビューの管理も強化され、現在アクセス中の環境にあるクラウドプロジェクトのみを表示することが可能になりました。
ニューラル機械翻訳で3,000種類以上の言語ペアを利用できるようになりました


用語集の機能が向上
SR1によりMultiTermの機能がさらに強化され、用語集の操作がより迅速で簡単になり、直感的に使用できるようになりました。マウスやキーボードを使用して候補リストの項目をすばやく検索、フィルター、追加できます。また、用語ベース参照リストと用語ベースダイアログボックスへのアクセスがより迅速になりました。
Trados Live Terminologyユーザーにとって、MultiTermとTrados Live Terminologyがますます近く感じられるようになります。Trados Studioで作業する際に、使い慣れた用語認識設定と精度の高い用語認識を利用し、用語検証を強化することができます。
その他の機能強化
SDL Trados Studio 2021 SR1では、この他にも以下を含む数多くの機能強化も行われています。
- オンラインヘルプを完全にローカライズ
- リモートリソースを扱う際の体験を強化
- クラウドプロジェクト使用時のSDL Trados Studioのエラー処理を改善
- バグ修正 - 詳しくはSR1リリースノートをご覧ください。
