Trados Team

よくある質問

一般的な質問
Trados Teamの使用方法

Trados Teamとは

Trados Teamは、RWS Language Cloud上に構築した当社の次世代クラウドベース翻訳プロジェクト管理ソリューションです。あらゆる規模の翻訳チームに対応できるTrados Teamは、Trados Studioとシームレスに連携することで手動によるタスクを減らし、翻訳プロジェクトとレポート作成機能へのリアルタイムのアクセスが可能です。  

その他のクラウドサブスクリプションには、Trados Enterprise(より本格的な翻訳管理・生産性向上)が含まれます。

Trados Teamの購入方法を教えてください。

Trados Teamの詳細やご購入については、こちらから当社のセールスチームにお問い合わせください。

クラウドへのアクセス方法を教えてください。

クラウドにアクセスするには、Trados Studioの[ようこそ]ビューで、クラウドプロジェクトの作業を行うためのリンクを選択するか、スマートフォン、タブレット、Windows PC、Macのブラウザに「live.trados.com」と入力します。Trados Studioのクラウド機能の使用の詳細については、こちらの動画をご覧ください。

クラウドをサポートしているブラウザを教えてください。

クラウドには、Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Safariの最新バージョンを通じてアクセスできます。

クラウドアカウントにユーザーを追加する方法を教えてください。

Trados Teamの管理者であれば、Trados Teamアカウントにユーザーを追加できます。Trados Teamサブスクリプションの場合、追加可能なユーザー数に制限はありませんが、クラウド環境に同時アクセス可能なユーザー数は購入したユーザー数と同じになります。

Trados Teamと互換性があるのは、Trados Studioのどのバージョンですか?

Trados Teamとの完全な互換性を確保するため、翻訳業務では最新のTrados Studio 2022を使用することをお勧めします。クラウドのプロジェクトを作業しているユーザーは、プロジェクトの作成、ファイルの翻訳、翻訳プロセスの管理といった処理をTrados Studio 2022とTrados Teamの両環境間でシームレスに続行できます。クラウドとデスクトップを組み合わせることで、ユーザーは場所や時間を問わず作業して、両環境のメリットを活用できます。また、Trados Studio 2022は翻訳業務をクラウドで開始する際にも役立ちます。備わっているウィザードを使用して、翻訳リソースやプロジェクトをクラウドアカウントに簡単に移行できます。 

その一方で、翻訳プロジェクト自体は、Trados Studio 2022の使用の有無に関係なく、サプライチェーン内の誰に対しても送信できます。すべてのユーザーがクラウドアカウントにサインインして、割り当てられたプロジェクトを承認することになります。その後、以下の流れで作業します。 
  • Trados Studio 2022を使用しているユーザーは、翻訳/レビュー用のプロジェクトをTrados Studioまたはオンラインエディタで開きます。 
  • Trados Studio 2019以前を使用しているユーザーは、プロジェクトパッケージをダウンロードします。これは、通常どおりTrados Studioで処理できます。 
  • Trados Studioを一切使用していないユーザーは、オンラインエディタを使用するか、翻訳対象のSDLXLIFFを別の翻訳支援ソフトウェアで作業します。 
Trados Teamは、Trados Studio Professional、Trados Studio Freelance、Trados Studio Starterなど、すべてのTrados Studioエディションと連携します。  

Trados Teamにアップグレードすると、データが失われますか?

失われません。すべてのクラウドパッケージはRWS Language Cloud上に構築されるため、データを失うことなくクラウドパッケージの規模を簡単に調整できます。これについては、こちらから当社のセールスチームにお問い合わせください。

Trados Studioでクラウドプロジェクトの作業を行う場合、インターネットに常時アクセスする必要がありますか?接続が切断されるとどうなりますか?

クラウドに保存されているリソースにアクセスするには、インターネットに常時アクセスする必要があります。ただし、Trados Studioでクラウドプロジェクトの作業を実行中にインターネット接続が切断した場合は、接続の切断を知らせるメッセージが表示され、可能な場合は再接続が試行されます。その間、ファイル共有タイプのリソースを使用し、ファイルの作業をオフラインで続行できます。再度インターネットに接続されると、ファイルの保存が可能になり、この時点でクラウド内のプロジェクトが自動的に更新されます。

Tradosモバイルアプリとは何ですか?

新しいTradosモバイルアプリを使用すると、どこでも柔軟に翻訳プロジェクトを管理できます。つまり、プロジェクトの新規作成や、翻訳の進捗状況の把握、プロジェクトの納期の確認などを外出先でも行えます。アプリはGoogle PlayApple App Storeから無料でダウンロードできます。Tradosアプリについて詳しくは、こちらをクリックしてください。

クラウドのストレージに容量制限はありますか?

クラウドのストレージに厳格な容量制限は設けていません。ただし、ユーザーに考慮していただきたい公正な使用を求めるポリシーがあります。そのポリシーについて詳しくは、こちらをクリックしてご確認ください。

クラウドのセキュリティは万全ですか?個人のデータにアクセスできるのは誰ですか?

セキュリティまたはプライバシーに関する情報については、こちらでセキュリティに関するホワイトペーパーをご確認いただけます。

RWS Language Cloudをホストしているサーバーはどこにありますか?

RWS Language Cloud、つまりすべてのクラウドサブスクリプション(Trados Enterprise、Trados Teamを含む)をホストしているサーバーは、ドイツのフランクフルトにあります。

クラウドに保存したデータはバックアップされますか?

当社の障害復旧ポリシーの一環として、クラウドサーバーは別の場所にバックアップされるため、すべてのTradosユーザーはビジネスを継続していただけます。

クラウド内のデータを完全に削除できますか?

クラウドのサブスクリプションを解約すると、サブスクリプション終了後28日間は必要なデータをエクスポートできます。この期間が過ぎると、アカウントとすべての関連データが完全に削除されます。サブスクリプションの有効期間であればデータは通常どおり削除でき、それと同時にクラウドからも完全に削除されます。

クラウドの「顧客」タブの使い方を教えてください。

クラウドには、フォルダシステムとして機能する顧客タブがあります。「顧客」はさまざまな使い方ができます。個人翻訳者の場合は、個々の顧客の名前を設定できます。企業の場合は、社内の部門名を設定できます。その後、プロジェクトやリソースなどクラウドで作成するすべてのものを「顧客」または「ルートレベル」(WindowsのC:ドライブのようなもの)に割り当てることができます。リソースを「顧客」に割り当てると、そのリソースはその顧客に対して作成されたプロジェクトのみで使用できます。リソースを「ルートレベル」に割り当てると、そのリソースをすべてのプロジェクトで使用できます。

ローカルリソースやローカルプロジェクトとは何ですか?クラウドとはどのように違いますか?

ローカルまたはファイル共有タイプのプロジェクトとリソースは、Trados Studioで作成され、コンピュータに保存されているものです。Windows PCの場合は、通常、C:やD:などのローカルドライブに保存されます。このようなローカルプロジェクトや翻訳メモリをクラウドに保存できるようになりました。これにより、どのデバイスでもクラウドを介してアクセスや共有が可能です。

ローカルのTrados Studioプロジェクトやプロジェクトパッケージをクラウドで開くことはできますか?

Trados Studio 2021 SR2から、ローカルプロジェクトやプロジェクトパッケージをクラウドに保存できるようになりました。これにより、Trados Studioかオンラインエディタを選択して作業を続行できます。 

クラウドに保存できるのは、Trados Studioプロジェクトウィザードを使用して翻訳の準備をしたローカルプロジェクトのみです。[1つの文書として翻訳]オプションを使用して作成した翻訳プロジェクトは、現時点ではクラウドに保存できません。 

現在のところ、クラウドにシームレスにアップロードして保存できるのは、ネイティブのTrados Studioプロジェクトパッケージです。他のタイプのプロジェクトパッケージとの互換性を確立するには、まだ時間がかかります。 

Trados Studioプロジェクトパッケージをクラウドに保存した場合、返却パッケージを作成できますか?

はい。Trados Studioプロジェクトパッケージをクラウドに保存すると、Trados Studioから返却パッケージを作成するオプションが表示されます。

Trados Studioの[ローカルTMをクラウドへ移行]ウィザードを使用すると、ファイル共有タイプの翻訳メモリを既存のクラウド翻訳メモリに統合できますか?

現在のところ、Trados Studioの[ローカルTMをクラウドへ移行]ウィザードを使用しても、ローカル翻訳メモリを既存のクラウドTMに統合することはできません。ただし、ファイル共有タイプの翻訳メモリからデータをエクスポートし、任意のクラウド翻訳メモリに手動でインポートすることは可能です。

[ローカルTMをクラウドへ移行]ウィザードを使用すると、以下の処理を実行できます。 
  • すべてのファイル共有タイプの翻訳メモリが統合された単一のクラウドTMを作成する。 
  • 各言語ペアのクラウド翻訳メモリを作成する。 
  • ファイル共有タイプの翻訳メモリごとにクラウド翻訳メモリを作成する。 
TMをクラウド上に置くことで、そのクラウドTMを使用してローカルプロジェクトとクラウドベースのプロジェクトに引き続き取り組めます。 

ローカル翻訳メモリをクラウドに移行するのと同じ方法で、ローカル用語ベースも移行できますか?

Trados Studio 2021 SR2から、ローカル翻訳メモリをクラウドに保存できるようになりました。現在のところ、ローカル用語ベースのクラウドへの移行はサポートされていませんが、ファイル共有タイプの用語ベースを既存のクラウド用語ベースにインポートすることはできます。

Trados Studioのプロジェクトテンプレートをクラウドにインポートできますか?

クラウドのプロジェクトテンプレートは、Trados Studioで作成したテンプレートとは異なる方法で作成されているため、新しい構成で再作成する必要があります。

カスタマイズしたTrados Studioファイル形式をクラウドにインポートできますか?

できます。クラウドの[ファイルの種類の構成]タブで、ファイル形式の設定を選択し、独自の要件に合わせてカスタマイズしたTrados Studioファイル形式をインポートします。

クラウドで利用できる機械翻訳(MT)プロバイダは何ですか?

現在のところ、クラウドでの作業時には、Language Weaver、DeepL、Microsoft、Google、Amazonの各機械翻訳プロバイダに接続できます。Language Weaverはデフォルトで使用できます。その他のサードパーティプロバイダを利用する場合は、RWS AppStoreから関連するアドオンをインストールしてください。それには、live.trados.comにアクセスし、ページ右上にある自分のイニシャルのアイコンから[RWS AppStore]を選択します。すると、利用可能なMTプロバイダが表示されます。今後、利用可能なプロバイダを追加していく予定です。 

また、クラウドプロジェクトで作業する場合は、Trados Studioを通じて利用可能なローカルのMTプロバイダを次の方法で活用することもできます。 
  • ローカルのTrados Studioプロジェクトを作成し、任意のMTプロバイダを追加して、そのプロバイダでプロジェクトの前処理を行います。続いて、Trados Studioに備わっているウィザードを使用してプロジェクトをクラウドに保存します。その保存したファイルをオンラインエディタで開いて、翻訳を続行することができます。 
  • Trados Studioでクラウドプロジェクトを開き、ローカルのMTプロバイダをプロジェクトに追加します。   

翻訳エンジンとは何ですか?

翻訳エンジンはクラウドの新しい概念です。リソースをグループ化してプロジェクト作成をスピードアップするためのものです。翻訳エンジンは、翻訳メモリ、用語ベース、機械翻訳プロバイダを1つにまとめたものです。そのため、プロジェクトの作成時は、すべてのリソースを個別に選択するのではなく、翻訳エンジンを選択するだけになります。翻訳エンジンは、使用する他のファイル形式やプロジェクト設定とともに、クラウドプロジェクトテンプレートに追加できます。作成した翻訳エンジンは、クラウドプロジェクト、ローカルプロジェクト、サプライチェーン内の他のユーザーへの送信など、さまざまな目的で使用できます。

オンラインエディタで翻訳を開始した場合、Trados Studioエディタに移動して翻訳を続行することはできますか?

できます。Trados Studioとクラウドはシームレスに同期するため、オンラインエディタとTrados Studioエディタ間を行き来して翻訳を続行することができます。翻訳環境を移る際は、すべての変更内容が反映されるように、必ず以下の操作を行ってください。 
  • オンラインエディタで[X]ボタンを使用してファイルを閉じてから、Trados Studioのエディタでそのファイルを開きます。 
  • Trados Studioでファイルを保存して閉じてから、オンラインエディタでファイルを開きます。バージョンに矛盾がないように、Trados Studioでは、クラウドのファイルがローカルのバージョンよりも新しいかどうかを確認し、ユーザーにメッセージを表示します。  

分析レポートをクラウドからエクスポートできますか?

はい、クラウドプロジェクトの解析結果をエクスポートすることができます。プロジェクトビューの[レポート]タブでクラウドプロジェクトを選択すると、右側に解析結果をダウンロードするためのオプションが表示されます。

スマートフォンまたはタブレットで受信したファイルを使用してクラウドプロジェクトを作成できますか?

はい。Tradosモバイルアプリを使用すると、スマートフォンやタブレットに保存されているファイルからクラウドプロジェクトをすばやく簡単に作成できます。

Tradosモバイルアプリで翻訳できますか?

Tradosモバイルアプリを使用すると、どこでも柔軟に翻訳プロジェクトを管理できます。プロジェクトの新規作成や、翻訳の進捗状況の把握、プロジェクトの納期の確認などさまざまなタスクを外出先でも行えます。ただし、このアプリからオンラインエディタにアクセスすることはできません。

Trados Studioのローカルプロジェクトでクラウドリソースを使用できますか?

Trados Studioでローカルプロジェクトの作業を行う場合は、ファイル共有タイプとクラウドベースの両方のリソースを使用できます。クラウドでは、クラウドリソース(翻訳メモリ、用語ベース、機械翻訳など)が翻訳エンジンにまとめられます。翻訳エンジンをローカルのTrados Studioプロジェクトに追加するには、[プロジェクトの設定]>[言語ペア]>[すべての言語ペア]>[翻訳メモリと自動翻訳]>[使用…]>[クラウドベースのリソース]>[翻訳エンジン]の順に選択します。ただし、クラウドを最大限に活用するため、Trados Studio 2021 SR2の[クラウドに保存]ウィザードを使用してプロジェクトをクラウドに保存することをお勧めします。

カスタマーポータルとは何ですか?

カスタマーポータルとは、依頼者が翻訳プロジェクトを直接送信・管理できる場所です。これにより、プロジェクト管理プロセス全般に不慣れな顧客でも楽に作業できます。シンプルなユーザーインターフェイスを使用してプロジェクトの進捗状況を視覚化し、依頼事項の進捗を追跡できます。コネクタを使用して統合すると、自動化も可能になります。 

カスタマーポータルは、Trados TeamおよびTrados Enterpriseの追加アドオンとして購入できます。

ブラウザがフリーズした場合、ファイルのバックアップを利用できますか?

オンラインエディタでクラウドプロジェクトを処理中、ファイルが一定の間隔で自動保存されます。つまり、ブラウザがフリーズしても、失われる作業がまったくないか、最小限で済みます。ファイルのバージョン履歴にもアクセスできます。[プロジェクト]>[ファイル]タブの順に選択し、該当するファイルにチェックマークを付けると、画面右側にファイルのバージョンが表示され、ダウンロードできます。