用語ベースとは

承認済み用語集を含む、データベースのような中央レポジトリ

用語データベース

用語ベースは、用語とその関連情報で構成されるデータベースです。 ほとんどの用語ベースは多言語で、さまざまな言語の用語データが含まれます。

用語ベースのエントリ

用語データは、用語ベースのエントリにまとめられます。各エントリには少なくとも1つの用語が含まれます。 通常の用語ベースエントリは、用語、複数言語での翻訳、エントリ全体に関する説明、各用語に関する説明で構成されます。 用語ベースのエントリは分類し、エントリの各カテゴリーはエントリクラスと呼ばれます。 エントリクラスは、MultiTerm管理者が定義します。

原文言語と訳文言語

用語ベースを開くときに、原文言語および訳文言語として使用する言語を指定できます。 MultiTermでは、原文言語の用語が検索インデックスとして使用されます。 原文言語はこのように使用されることから、原語インデックスと呼ばれることもあります。また、言語は一般的にインデックスと呼ばれることもあります。 原文言語と訳文言語のデータは、エントリペインの各エントリの上に表示されます。

用語ベースのフィールド

各エントリの用語データは、用語ベースのフィールドにまとめられます。 フィールドには次のような種類があります。

  • インデックスフィールド - 各エントリの用語が含まれます。 各インデックスは用語ベースのいずれかの言語に対応します。
  • 説明フィールド - エントリ全体、言語全体、または各用語に関する説明が含まれます。 各説明フィールドにはデータ型が定義されています。 データ型には、テキスト、属性値リスト、数字、日付、ブール、マルチメディアファイルがあります。
  • エントリクラスフィールド - そのエントリのエントリクラスを指定します。
  • システムフィールド - システムによって作成され管理されるフィールドで、エントリ全体または各フィールドの追跡情報を保存するために使用されます。 MultiTermのシステムフィールドには、エントリ番号フィールドと4つの履歴フィールドのセットがあります。 エントリ番号フィールドは、エントリレベルで各エントリに自動的に割り当てられます。履歴フィールドの詳細については、下の説明を参照してください。
  • 履歴フィールド - MultiTermでは、作成日時、作成者、変更日時、変更者の4つの履歴フィールドがセットで使用されます。 履歴フィールドは、エントリレベルで各エントリに、またインデックスレベルで各インデックスに自動的に割り当てられます。 用語ベースのその他すべてのフィールドでは、履歴フィールドはオプションであり、用語ベースウィザードで要求する必要があります。 割り当て後は、履歴フィールドがシステムによって作成され、管理されます。

用語ベース定義とエントリの構造

すべての用語ベースエントリは、次のような構造になっています。

  • エントリレベル – システムフィールドと、エントリ全体に適用される説明フィールドが含まれます。
  • インデックスレベル – コンテンツとして用語を含むインデックスフィールドと、特定の言語のすべての用語に適用される説明フィールドが含まれます。
  • 用語レベル – 特定の用語に適用される説明フィールドが含まれます。

用語ベースの用語ベース定義では、用語ベースのエントリに含まれるフィールドの数と種類、およびエントリが従うエントリ構造を指定します。 エントリ構造では次の項目を指定します。

  • エントリの各レベルで作成できるフィールドの数と種類。
  • フィールドがネストされているかどうかなどの、各レベル内のフィールドの階層構造。
  • フィールドが必須フィールドか、エントリの特定のレベルで複数発生するか。

注:MultiTermでは、説明フィールドを無限にネストできます。

用語ベースのオブジェクト

用語データと同様に、各用語ベースには、用語ベースのデータを操作するための一連のオブジェクトが含まれます。 MultiTerm Onlineで使用可能なオブジェクトは次のとおりです。

  • レイアウトオブジェクト - エントリペインでエントリをどのように表示するかを指定します。
  • フィルタオブジェクト - 用語ベースの検索に事前定義のフィルタを適用します。
  • 入力用フォームオブジェクト - 用語ベースのエントリに情報をどのように追加するかを指定します。

各用語ベースには、5つのデフォルトレイアウト、2つのデフォルトフィルタ、1つのデフォルト入力用フォームが含まれます。 各用語ベースのデフォルトのオブジェクトは、ユーザーがいつでも使用できます。 また、MultiTerm管理者は、ユーザーが使用可能なカスタムのオブジェクトも作成できます。