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Glossary Converter - Excelから用語ベースおよびTMXへの変換

こんにちは。SDLジャパン(RWSグループ)の土田です。このブログでは、Trados StudioをはじめとするRWS製品についての実用的な情報をお届けしています。

RWS AppStoreというウェブサイトをご利用いただいたことはあるでしょうか。こちらではTrados Studioと連動するアプリや、Trados Studioの機能を拡張するプラグインが豊富に用意されています。アイテムの多くは無料で提供されていることも大きな特徴です。
https://appstore.sdl.com/jp/

今回はGlossary Converterというサードパーティ製アプリについてのご紹介したいと思います。すでにお使いいただいているTrados Studioユーザーの方も多いかと思いますが、Excelの用語集(xlsおよびxlsx形式)をTrados StudioやMultiTerm Desktopで使用可能な用語ベースファイル(sdltb形式)に簡単に変換するためのツールです。

RWSの開発によるアプリではないのですが、既存のExcel用語集をMultiTerm用語ベースに変換する際にはほとんど定番とも言えるとても人気のアプリです。

「手元にExcel形式の用語集はあるのだが、どのようにTrados Studioで活用すればいいだろうか」といった場面で、ぜひご活用ください。


Glossary Converterのダウンロードとインストール

Glossary ConverterはRWS AppStore(https://appstore.sdl.com/jp/)より入手できます。検索ボックスにGlossary Converterと入力すると製品ページがヒットします。ダウンロード をクリックします(SDL IDでのサインインが必要です)。

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バージョン選択の画面に移ります。最新のバージョンを選択し、続行 をクリックします。

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「GlossaryConverter.zip」というファイルがダウンロードされ、その中の「SetupGlossaryConverter.exe」を実行するとインストールが開始されます。

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インストールが完了すると、以下のようなメッセージが表示されます。Glossary Converterをすぐに起動する場合は Launch を、いったんインストーラーを終了し後で起動したい場合は Close をクリックしてください。

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デスクトップ上にGlossary Converterのアイコンが作成されています。こちらから起動することが可能です。

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Excel用語集を用語ベースに変換する

それではGlossary Converterを使用し、Excel用語集を用語ベースに変換してみましょう。「sample glossary.xlsx」というファイル名で、以下のようなサンプルの用語集を用意しました。今回は日英2言語の対訳用語集を使用しますが、3言語以上の対訳用語集でも問題ありません。いずれの場合でも、1行目に英語での言語名を入力してください。

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同じ意味や用法の用語が複数ある場合、に同じセル内に「|」記号で区切って入力します。ここでの例では、「ケーブル」という日本語に対して「cable」および「wire」という2つの英語の用語がありうるため、「cable|wire」といった形でセルに入力されています。

Glossary Converterを起動します。Excelファイルを読み込む場合、xls 、xlsx あるいはcsvのいずれかのファイル形式である必要があります。この正方形のアプリケーションウィンドウの上に、Excel用語集をドラッグアンドドロップします。

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変換に必要な操作は、このドラッグアンドドロップだけです。処理が完了すると、もとのExcel用語集と同じフォルダに、変換された用語ベースファイル(sdltbファイル)が生成されます。以下の2つのファイルのほかにもmdf形式やmtf形式のファイルがいくつか生成されていますが、変換プロセスの途中で生成される中間ファイルのようなものですので、無視して構いません。

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MultiTerm Desktopで用語ベースを開き、内容を確認できます。Excel上で「|」で区切られていた用語も、同じエントリの中の別の訳語としてインポートされました。

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ExcelファイルをTMXに変換する

もうひとつ、Glossary Converterの便利な使い方として、「対訳形式のExcelファイルをTMX形式のファイルに変換する」というものがあります。TMX形式のファイルを介することで、対訳Excelファイルの内容を翻訳メモリにインポートすることが可能です。

対訳形式のExcelファイルを翻訳メモリに変換する方法については下記のブログ記事でもご紹介していますが、Glossary Converterを利用することでも同様のことを行うことができます。

Excelを翻訳メモリに変換(Trados Studio 2015以降)

この場合、Glossary Converterの出力時のファイル形式を変更する必要があります。Glossary Converterのアプリケーションウィンドウより、Settings をクリックします。

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General タブより、出力時のフォーマットを Excel 2007 Workbook(xlsx形式)から TMX (Translation Memory eXchange) に変更し、OK をクリックします。

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アプリケーションウィンドウの out の部分に、tmx形式が表示されたことを確認します。これで設定変更は完了です。

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以下のような対訳形式のExcelを用意します。1行目に必ず言語名を入力してください。

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あとはこれまでの操作と同様に、対象のExcelファイルをGlossary Converterのアプリケーションウィンドウにドラッグアンドドロップします。Excelファイルと同じフォルダ内にTMXファイルが生成されますので、こちらを翻訳メモリにインポートすれば対訳Excelファイルから翻訳メモリへの変換が完了します。

なお、Glossary ConverterはRWSの開発によるアプリではないため、RWSから直接サポートをご提供することができません。RWS CommunityのRWS AppStore Applicationsフォーラムをご利用ください(日本語でご投稿いただけます)。
https://community.sdl.com/product-groups/translationproductivity/f/openexchange_applications