Trados Studio 2021から2024へのアップグレードをお勧めする理由
2025年2月19日
読了目安時間:7分

Trados Studio 2021をお使いの方にとって、2024バージョンにアップグレードする価値はあるでしょうか?その答えは「Yes」です。
40年以上にわたり、Tradosは翻訳プロフェッショナルの変化するニーズに対応するために進化を続け、効率性を高め、最先端のAI搭載機能を統合し、翻訳品質を確実に向上させてきました。
「アップグレード」とは、単に最新の状態を維持することではありません。よりスマートかつ迅速に作業できるようにすることです。このブログでは、 Trados Studio 2024が 翻訳ワークフローを次のレベルに引き上げる方法を探ります。
AI機能でイノベーションを加速
AIが日々におけるテクノロジーとの関わり方に与える影響は無視できません。翻訳業界にもAIによるメリットがあることを確認してきました。AIは長年にわたりStudioの中核をなしており、Language Weaver(年間600万文字を含む)への組み込みアクセスや、RWS AppStore経由で数十のMTプロバイダへのアクセスが可能です。現在、 Studioは生成AI(GenAI)を使用してさらに進化し、AIを活用したいくつかの機能を導入しています。
AI Assistant
AI Assistantは、すべてのStudioユーザーに生成翻訳を提供し、大規模言語モデル(LLM)を使用してよりインテリジェントな翻訳ワークフローを実現します。翻訳前の一括タスクでは、LLMが翻訳プロバイダとして機能しタグや書式を維持しながら、カジュアルなトーンやフォーマルなトーンの適用など、出力の調整ができます。
翻訳候補を正確に制御するために、エディタ内のプロンプトを対話的に使用して、機械翻訳、翻訳メモリ、またはLLM独自の出力のいずれからの翻訳であっても、セグメントごとに翻訳を絞り込むことができます。
また、機械翻訳に関する不満に対処するため、AI Assistantは翻訳が流暢であるだけでなく、指定された用語にも準拠していることを保証します。お好みの用語を自動的に適用することで、一貫性と効率性を高めることが可能です。
注意: AIアシスタントを使用するにはLLMのサブスクリプション契約が必要です。現在、OpenAIまたはAzure LLMのいずれかを選択でき、将来的にさらに多くのプロバイダーをサポートする予定です。
LLMを使用しMTの出力に用語を適応させるAIアシスタント
クラウドで使用可能なスマートヘルプ
Smart Helpでは、 製品ドキュメントを検索する手間のかかる作業が不要。クラウドインターフェースで利用可能で、ユーザーは自然言語で質問を入力することが可能です。AIチャットボットは、関連する回答と詳細なドキュメントへのリンクを即座に提供する。検索は不要。
Language Weaver MTQE
Language Weaver Machine Translation Quality Estimation (MTQE)は、機械翻訳の出力品質を評価するAIモデルです。Language Weaver MTQEの結果はデスクトップとオンライン両方のエディタで表示され、セグメントにはGood(緑)、adequate(黄色)、Poor(赤)のステータス付けられ、翻訳者やレビュアーが必要な箇所に集中できるようになります。他のMTQEプロバイダを使用している場合、スコアはStudioエディタで表示できるようになりました。
ニューラルフラグメント一致
ニューラルフラグメント一致は、upLIFTフラグメント一致とAI技術を組み合わせた新しい機能で、クラウドベースの翻訳メモリーを活用して翻訳効率を大幅に向上させます。前世代では統計的整合性に依存し、大規模な翻訳メモリが必要でしたが、ニューラルフラグメント一致はAIベースのニューラル整合を活用し、より速く正確なフラグメントの提案をリアルタイムで提供します。この機能強化により一貫性が向上し、繰り返しの少ないコンテンツ(法務部門や公共部門のテキストなど)の処理が改善され、翻訳メモリのサイズを最小限に抑える必要がなくなり、翻訳者はすぐにメリットを得ることができます。
オンラインエディタでのニューラルフラグメント一致
柔軟性と作業方法の選択肢の向上
マネージャーの視点
新しいマネージャビューは、2022年の最初のリリース以来大幅に改善されており、クラウド、サーバー、ローカルで作成または保存されたファイルやプロジェクトをまったく新しい方法で操作できます。マネージャビューを使用すると、プロジェクトとファイルを管理するために別の領域に移動する必要がなくなります。両方の間をより直感的に移動できる、(クラウドプラットフォームからヒントを得た)わかりやすい最新のUIを備えた単一のウィンドウを使用し、プロジェクトとファイルの両方をより統一された方法で処理できます。
ファイルやプロジェクトに関連する重要な分析やレポートも含まれているため、必要なものがすべて1か所にまとめられています。マルチウィンドウとマルチモニターをサポートしているため、非常に柔軟に、複数のプロジェクトをまとめて作業したり比較したりできます。
従来のプロジェクトビューとファイルビューも引き続き使用できます。これは追加オプションのため、いずれか好きな方を選択できます。
マネージャビューの画像
Studioの他の領域を刷新
ユーザエクスペリエンスと機能性を向上させるためのいくつかの拡張機能を導入しました。
- リアルタイムプレビュー:多くのユーザーにとって重要な機能です。基盤となるテクノロジーを変更し、より安定したプレビュープラットフォームを作成しました。これにより、プレビューウィンドウをクリックした後にカーソルが消えるなどのストレスが解消されます。
- 最小限の操作で原文から訳文に書式を複製できるように、書式設定タグを翻訳分節に自動挿入 が可能に。
- 整合エディターが改善し(日常的なツールではないかもしれませんが)、フォントサイズを調整できるようになり、読みにくいドキュメントでも簡単に作業できるようになりました。
アクセシビリティの向上
Trados Studio 2024は、翻訳をより包括的で全ての人々にアクセシブルなものにする大きな一歩を踏み出します。以前のバージョンでは可変フォントサイズやキーボードショートカットなどの機能が提供されていましたが、今回のリリースではJAWSとNVDAのスクリーンリーダーのサポートが強化され、視覚障害のあるユーザーがリボン、プロジェクトウィザード、デスクトップエディタなどの主要な領域をナビゲートできるようになりました。
アクセシビリティの向上にとどまらず、このアップデートはすべてのユーザーにメリットがあります。テキスト処理のシャープ化や双方向言語での明瞭さの向上、音声入力との互換性など、Studioのユーザビリティを広げる要因が複数あります。新しい統合により、さらなる自動化の可能性が開かれ、Grammarlyがリアルタイムのスペルチェック、文法チェック、明瞭度チェックのためにエディタで利用できるようになります。AutoHotkeyマクロの完全サポートにより、カスタマイズオプションがさらに拡張されます。
オンラインエディタでは、テキストを転写し、音声入力またはコマンドを使用して130以上のアクションを実行できます。簡体字中国語、チェコ語、英語(US)、フランス語、ドイツ語、 イタリア語、日本語、ルーマニア語、スペイン語など多くの言語を話すことができます。これはキーボードやマウスを使ったタイピングや音声コマンドよりもディクテーションを好む人にとって、ユーザビリティの重要な進歩を示しています。多くのユーザーにとって、音声入力は単に便利なだけでなく、多くの場合より速く正確になります。
拡張されたファイル形式のサポート
Trados Studio 2024では50以上のファイル形式がサポートされ、翻訳会社や企業内翻訳チームが幅広いプロジェクトに対応できるようになりました。主な更新により、次のような最新の業界標準との互換性が確保されています。
- Microsoftのサポート。 WinFormsやWPFなどのNET形式により、翻訳者はバイナリソフトウェアファイルを使用して、適切なコンテキスト認識とコード署名を行うことができます。
- Multilingual Excelアプリケーションは、ゲーム業界でのローカリゼーション文字列の翻訳を効率化し、列マッピングや埋め込みコンテンツなど複雑なタスクを自動的に処理します。
- Adobe InDesign 2023がサポートされ、デザインプロジェクトとの互換性が強化されました。
- Microsoft PowerPointとの完全な互換性を実現し、最新のコメントに対応したプレゼンテーションの翻訳を提供します。
クラウドとデスクトップの統合を強化
Trados Studioには、デスクトップアプリケーションとブラウザ環境の両方が付属しており、追加コストは不要です。2024のリリースでは、このハイブリッドアプローチを強化することでデバイス間でのシームレスな作業を実現し、タスクの途中でデスクトップとブラウザーを切り替えたり、ワークフローでクラウドを活用するタイミングと方法を選択できるようになります。
デスクトップ、ブラウザ、または両方の組み合わせで作業する場合でも、スムーズで効率的なエクスペリエンスを提供できるように、どちらの環境も同じように開発を進めています。
Studio 2024へのアップグレードでは、
- クラウド翻訳エンジン(翻訳メモリ、用語ベース、機械翻訳、LLMを含む)をデスクトップアプリケーションで一括翻訳プロセスに活用できるようになりました。
- オンラインエディターに、スマートアクションなど約100件の開発が行われました。これにより、ソースからターゲットセグメントまで、タグ、略語、用語、フォーマットを簡単に複製することができます。オンラインエディタで作業中でも常に表示可能な新しいドキュメント構造情報(DSI)パネルを提供します。
- 移行ウィザードにより、ローカルの翻訳メモリと用語ベースをTrados Studioからクラウドに簡単に保存 できます。
- クラウド用語管理の改善により用語管理が容易に – クラウド用語集はMultiTermとより密接に連携し、オンラインエディタで「用語のクイック追加」などの機能を利用できるようになりました。さらに、MultiTerm 2024の機能と互換性のアップデートがいくつか含まれており、詳細は リリースノートでご確認ください。
今すぐTrados Studio 2024にアップグレード
ただ、時間の節約や品質の向上、スマートで柔軟な翻訳ワークフローを作成するためには、上記の機能を有効的に活用することが重要です。製品を最新の状態に保つことで、信頼性と互換性を担保でき、さらに最新バージョンにアップグレードすると、継続的な製品アップデートの恩恵を受けることができ、専門の サポートチームから質問に対する回答をすぐに得られます。
翻訳ワークフローを次のレベルに引き上げる準備はできていますか?
🚀 詳細はこちら:最新情報を知るには、新機能パンフレット や リリースノートをご覧ください。
🎥 ウェビナーの視聴はこちらから:Studio 2024の動作を見る
💻 今すぐアップグレード:個人翻訳者の方はTradosオンラインストアから購入ができ、企業および翻訳会社の方は担当営業にお問い合わせいただくか、お問い合わせページよりご連絡ください。
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