国際化とは

国際化は、「i18n」(最初のiと最後のnだけを残し、間の18文字を省略したという意)とも呼ばれ、異なる国、言語、文化に対応することを想定して、後のローカリゼーション作業を簡素化する手法を用いてアプリケーションを設計、開発することを指します。
Group of four people looking at tablet

国際化の詳細

国際化では一般的にどのようなことを行いますか?   
 
  • Unicode、関連するレガシー文字コード、異なるテキスト方向をサポートする
  • 既存ライブラリから事前定義済みのローカリゼーションデータと形式を使用する(日付と時刻、カレンダー、数字、名前とアドレス、リストの並べ替えなど)
  • コードとユーザーインターフェイス文字列の値を区別し、ユーザーがローカライズ可能な要素を(ユーザーの言語や場所を特定し、それに基づいて)簡単にロードまたは選択できるようにする
  • 実際の翻訳を公開する前に、仮翻訳または機械翻訳を使用して検証を行い、文字列を事前入力して、ユーザーインターフェイスや関数をテストする 
 
ローカリゼーションと国際化は同じですか?  
 
いいえ、国際化はローカリゼーションプロセスの一部です。たとえば、ソフトウェアをグローバル化する最初のステップとして国際化を行います。国際化とは、ソフトウェア開発の原則を適用して、国内市場以外のユーザーに対応することを指します。つまり、国内市場向けの開発中も、異なる通貨、税制、文字セット、言語方向、氏名・日付・住所などの形式といった要素に対応できるように、互換性を考慮するということです。こうした「マルチローカル」アプローチによって、後にグローバル展開のために製品をローカライズする際に、元の工程に戻ってこうした要素を組み込む必要性をなくすのです。 
 
国際化に対応した設計/開発手法を用いないと、ローカリゼーションが非常に困難になり、時間とコストがかかり、失敗のリスクもはるかに高まります。「I18n」は、製品のローカリゼーションを簡素化するため、効率的かつ効果的な製品のグローバル化に欠かせません。 
 
 
国際化のユースケースとは? 
 
  • 後の翻訳のしやすさを考慮してソフトウェア開発プロセスを進める
  • ユーザーインターフェイスに特殊文字が表示されるか検証する
  • ユーザー体験設計が翻訳によるテキスト拡張に対応するか検証する
 
国際化の主なメリットとは? 
 
  • グローバル展開時の市場投入期間の短縮
  • 製品のローカリゼーションコストの削減
  • スムーズなユーザー体験