Trados Studioのクラウド機能

よくある質問

一般的な質問
Trados Studioのクラウド機能の使用方法

Trados Studioのクラウド機能とは何ですか?

RWS Language Cloudをベースに構築されたTrados Studioのクラウド機能(デスクトップアプリケーションと組み合わせて使用可能)は、プロジェクトの管理、翻訳、レビュー、リソースの保存を担当するユーザー向けに設計されています。  

また、Trados Team(チームでの共同作業)やTrados Enterprise(より本格的な翻訳管理・生産性向上)などを含む他のクラウドパッケージにアップグレードすることもできます。 

Trados Studioのクラウド機能の使用方法を教えてください。

Trados Studio 2022(またはTrados Studio 2021)から基本的なクラウド機能が標準で搭載されるようになっており、現在、サポート対象のTrados Studioバージョンをお持ちのお客様は、この機能を常に使用できます。そのため、Trados Studio 2022を購入すると、すべてのユーザーが自動的にクラウドベースのブラウザ機能を使用できるようになります。

Trados Studioデスクトップアプリケーション無しで、Trados Studioのクラウド機能のみを購入することはできません。 

Trados Studioのクラウド機能は、いつから使用を開始できますか?

Trados Studio 2022の購入日から、Trados Studioのクラウド機能の使用を開始できます。Trados Studio 2022に標準で付属するため、追加コストは発生しません。

Trados Studioのクラウドサブスクリプションはいつ終了しますか?

Trados Studioのクラウドの基本機能は、個別のサブスクリプションには含まれていません。Trados Studio 2022デスクトップアプリケーションの購入に含まれ、無料でご利用いただけます。

クラウドへのアクセス方法を教えてください。

クラウドにアクセスするには、Trados Studioの[ようこそ]ビューで、クラウドプロジェクトの作業を行うためのリンクを選択するか、スマートフォン、タブレット、Windows PC、Macのブラウザに「live.trados.com」と入力します。クラウドでの操作の詳細については、こちらの動画をご覧ください。

クラウドをサポートしているブラウザを教えてください。

クラウドには、Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Safariの最新バージョンを通じてアクセスできます。

Trados Studioのクラウド機能にアクセスできるデバイスはいくつありますか?

Trados Studioのクラウド機能には、たとえばノートパソコンとスマートフォンなど、2台のデバイスからアクセスできます。別のデバイスでクラウドを使用したい場合は、クラウドアカウントから登録済みデバイスを管理できます。

クラウドに保存した翻訳リソースやプロジェクトを他のユーザーと共有できますか?

Trados Studioのクラウドの基本機能に、共有機能はありません。リソースやプロジェクトを他のユーザーと共有したい場合は、サブスクリプションをTrados Teamにアップグレードする必要があります。Trados Teamについて詳しくは、こちらをご確認ください。

Trados Studio 2022のクラウド機能は、以前のバージョンのTrados Studioと互換性がありますか。

Trados Studioのクラウド機能は、Trados Studio 2022およびTrados Studio 2021とのみ互換性があります。

Trados Studio 2022ネットワークライセンスを購入しました。クラウド機能にアクセスする方法を教えてください。

ご存知のように、Trados Studio Professionalのネットワークライセンスは複数のユーザーが使用できます。そのため、アカウント管理者がユーザーを追加できる基本のクラウドパッケージを1つ発行し、ユーザーを追加します。追加できる人数は、購入したTrados Studioのライセンス数と同じです。つまり、5つのTrados Studio 2022ネットワークライセンスを購入した場合、最大5人のユーザーを追加してTrados Studioのクラウド機能を使用できます。

Trados Studio 2022のネットワークライセンス保有者として、ユーザーを追加してTrados Studio Professionalのクラウド機能にアクセスできるようにするにはどうすればよいですか?

管理者は、クラウドのアカウントの[ユーザー]セクションに移動して、ユーザーを追加できます。保有しているTrados Studioライセンスと同じ数のユーザーのみを追加できます。つまり、5つのTrados Studio 2022ネットワークライセンスを購入した場合、最大5人のユーザーを追加してクラウドの基本機能にアクセスできます。

Trados Studio 2022のネットワークライセンスがあり、同じTradosクラウドアカウントのユーザーになっています。ユーザー間でリソースを共有できますか?

いいえ。Trados Studioクラウドアカウントに追加されたユーザーには、クラウド内で独自のワークスペースが割り当てられます。リソースの共有はなく、互いのプロジェクトやアクティビティを見ることもできません。Trados Teamにアップグレードすると、共有機能を利用できます。別のサブスクリプションにアップグレードした場合も、以前作成したすべてのリソースを引き続き使用できます。

Trados Studioでクラウドプロジェクトの作業を行う場合、インターネットに常時アクセスする必要がありますか?接続が切断されるとどうなりますか?

クラウドに保存されているリソースにアクセスするには、インターネットに常時アクセスする必要があります。ただし、Trados Studioでクラウドプロジェクトの作業を実行中にインターネット接続が切断した場合は、接続の切断を知らせるメッセージが表示され、可能な場合は再接続が試行されます。その間、ファイル共有タイプのリソースを使用し、ファイルの作業をオフラインで続行できます。再度インターネットに接続されると、ファイルの保存が可能になり、この時点でクラウド内のプロジェクトが自動的に更新されます。

Tradosモバイルアプリとは何ですか?

Tradosモバイルアプリを使用すると、どこでも柔軟に翻訳プロジェクトを管理できます。プロジェクトの新規作成や、翻訳の進捗状況の把握、プロジェクトの納期の確認などさまざまなタスクを外出先でも行えます。アプリはGoogle PlayApple App Storeから無料でダウンロードできます。Tradosアプリについて詳しくは、こちらをクリックしてください。

クラウドのストレージに容量制限はありますか?

クラウドのストレージに厳格な容量制限は設けていません。ただし、ユーザーに考慮していただきたい公正な使用を求めるポリシーがあります。そのポリシーについて詳しくは、こちらをクリックしてご確認ください。

クラウドのセキュリティは万全ですか?個人のデータにアクセスできるのは誰ですか?

セキュリティまたはプライバシーに関する情報については、こちらでセキュリティに関するホワイトペーパーをご確認いただけます。

RWS Language Cloudをホストしているサーバーはどこにありますか?

RWS Language Cloud、つまりすべてのクラウドサブスクリプション(Trados Enterprise、Trados Team、Trados Studioのクラウドの基本機能を含む)をホストしているサーバーは、ドイツのフランクフルトにあります。

クラウドに保存したデータはバックアップされますか?

当社の障害復旧ポリシーの一環として、クラウドサーバーは別の場所にバックアップされるため、すべてのTradosユーザーはビジネスを継続していただけます。

クラウド内のデータを完全に削除できますか?

Trados Studio 2021以降のバージョンのサポートが終了した後、後続のバージョンにアップグレードしなかった場合は、クラウドサブスクリプションの終了後28日以内に、保存したいデータをエクスポートしてください。それ以降は、アカウントと関連データは完全に削除されます。サブスクリプションの有効期間であればデータは通常どおり削除でき、それと同時にクラウドからも完全に削除されます。

クラウドの「顧客」タブの使い方を教えてください。

クラウドには、フォルダシステムとして機能する顧客タブがあります。「顧客」はさまざまな使い方ができます。個人翻訳者の場合は、個々の顧客の名前を設定できます。企業の場合は、社内の部門名を設定できます。その後、プロジェクトやリソースなどクラウドで作成するすべてのものを「顧客」または「ルートレベル」(WindowsのC:ドライブのようなもの)に割り当てることができます。リソースを「顧客」に割り当てると、そのリソースはその顧客に対して作成されたプロジェクトのみで使用できます。リソースを「ルートレベル」に割り当てると、そのリソースをすべてのプロジェクトで使用できます。

ローカルリソースやローカルプロジェクトとは何ですか?クラウドとはどのように違いますか?

ローカルまたはファイル共有タイプのプロジェクトとリソースは、Trados Studioで作成され、コンピュータに保存されているものです。Windows PCの場合は、通常、C:やD:などのローカルドライブに保存されます。このようなローカルプロジェクトや翻訳メモリをクラウドに保存できるようになりました。これにより、どのデバイスでもクラウドを介してアクセスや共有が可能です。

ローカルのTrados Studioプロジェクトやプロジェクトパッケージをクラウドで開くことはできますか?

Trados Studio 2021 SR2から、ローカルプロジェクトやプロジェクトパッケージをクラウドに保存できるようになりました。これにより、Trados Studioかオンラインエディタを選択して作業を続行できます。 

クラウドに保存できるのは、Trados Studioプロジェクトウィザードを使用して翻訳の準備をしたローカルプロジェクトのみです。[1つの文書として翻訳]オプションを使用して作成した翻訳プロジェクトは、現時点ではクラウドに保存できません。 

現在のところ、クラウドにシームレスにアップロードして保存できるのは、ネイティブのTrados Studioプロジェクトパッケージです。他のタイプのプロジェクトパッケージとの互換性を確立するには、まだ時間がかかります。 

Trados Studioプロジェクトパッケージをクラウドに保存した場合、返却パッケージを作成できますか?

はい。Trados Studioプロジェクトパッケージをクラウドに保存すると、Trados Studioから返却パッケージを作成するオプションが表示されます。

Trados Studioの[ローカルTMをクラウドへ移行]ウィザードを使用すると、ファイル共有タイプの翻訳メモリを既存のクラウド翻訳メモリに統合できますか?

現在のところ、Trados Studioの[ローカルTMをクラウドへ移行]ウィザードを使用しても、ローカル翻訳メモリを既存のクラウドTMに統合することはできません。ただし、ファイル共有タイプの翻訳メモリからデータをエクスポートし、任意のクラウド翻訳メモリに手動でインポートすることは可能です。

[ローカルTMをクラウドへ移行]ウィザードを使用すると、以下の処理を実行できます。 
  • すべてのファイル共有タイプの翻訳メモリが統合された単一のクラウドTMを作成する。 
  • 各言語ペアのクラウド翻訳メモリを作成する。 
  • ファイル共有タイプの翻訳メモリごとにクラウド翻訳メモリを作成する。 
TMをクラウド上に置くことで、そのクラウドTMを使用してローカルプロジェクトとクラウドベースのプロジェクトに引き続き取り組めます。 

ローカル翻訳メモリをクラウドに移行するのと同じ方法で、ローカル用語ベースも移行できますか?

Trados Studio 2021 SR2から、ローカル翻訳メモリをクラウドに保存できるようになりました。現在のところ、ローカル用語ベースのクラウドへの移行はサポートされていませんが、ファイル共有タイプの用語ベースを既存のクラウド用語ベースにインポートすることはできます。

Trados Studioのプロジェクトテンプレートをクラウドにインポートできますか?

クラウドのプロジェクトテンプレートは、Trados Studioで作成したテンプレートとは異なる方法で作成されているため、新しい構成で再作成する必要があります。

カスタマイズしたTrados Studioファイル形式をクラウドにインポートできますか?

できます。クラウドの[ファイルの種類の構成]タブで、ファイル形式の設定を選択し、独自の要件に合わせてカスタマイズしたTrados Studioファイル形式をインポートします。

クラウドで利用できる機械翻訳(MT)プロバイダは何ですか?

現在のところ、クラウドでの作業時には、Language Weaver、DeepL、Microsoft、Google、Amazonの各機械翻訳プロバイダに接続できます。Language Weaverはデフォルトで使用できます。その他のサードパーティプロバイダを利用する場合は、RWS AppStoreから関連するアドオンをインストールしてください。それには、live.trados.comにアクセスし、ページ右上にある自分のイニシャルのアイコンから[RWS AppStore]を選択します。すると、利用可能なMTプロバイダが表示されます。今後、利用可能なプロバイダを追加していく予定です。 

また、クラウドプロジェクトで作業する場合は、Trados Studioを通じて利用可能なローカルのMTプロバイダを次の方法で活用することもできます。 
  • ローカルのTrados Studioプロジェクトを作成し、任意のMTプロバイダを追加して、そのプロバイダでプロジェクトの前処理を行います。続いて、Trados Studioに備わっているウィザードを使用してプロジェクトをクラウドに保存します。その保存したファイルをオンラインエディタで開いて、翻訳を続行することができます。 
  • Trados Studioでクラウドプロジェクトを開き、ローカルのMTプロバイダをプロジェクトに追加します。   

翻訳エンジンとは何ですか?

翻訳エンジンはクラウドの新しい概念です。リソースをグループ化してプロジェクト作成をスピードアップするためのものです。翻訳エンジンは、翻訳メモリ、用語ベース、機械翻訳プロバイダを1つにまとめたものです。そのため、プロジェクトの作成時は、すべてのリソースを個別に選択するのではなく、翻訳エンジンを選択するだけになります。翻訳エンジンは、使用する他のファイル形式やプロジェクト設定とともに、クラウドプロジェクトテンプレートに追加できます。作成した翻訳エンジンは、クラウドプロジェクト、ローカルプロジェクト、サプライチェーン内の他のユーザーへの送信など、さまざまな目的で使用できます。

クラウドですべてを設定したら、ブラウザで作業する必要がありますか?それとも、以前のようにTrados Studioで作業を続行できますか?

Trados Studio 2022はクラウドとシームレスに同期します。つまり、クラウド環境を設定した後も、クラウドの処理能力やすべてのクラウドリソースを活用しながら、これまでどおりTrados Studioで作業を続行できます。

Trados Studioのクラウド機能を使用する場合、受信トレイがありますが、どのように使用すればよいですか?

翻訳するプロジェクトを開く際は、Trados Studio上またはプロジェクトビューから選択できるため、受信トレイの使用は任意です。とはいえ、多くのユーザーは受信トレイをTo Doリストとして活用しています。このビューでは、割り当てられているすべての翻訳タスクをリスト上で確認できるためです。新しい翻訳タスクは、新しいタブに表示されます。翻訳を開始するとアクティブタブに移動し、翻訳が完了すると完了タブに移動します。これにより、どの程度の作業をどのような順序で行う必要があるのかが明確にわかります。さらに、Trados TeamまたはTrados Enterpriseを使用してクライアントからプロジェクトを受け取った場合は、割り当てられたプロジェクトが受信トレイに表示され、受諾すると作業を開始できるようになります。

オンラインエディタで翻訳を開始した場合、Trados Studioエディタに移動して翻訳を続行することはできますか?

できます。Trados Studioとクラウドはシームレスに同期するため、オンラインエディタとTrados Studioエディタ間を行き来して翻訳を続行することができます。翻訳環境を移る際は、すべての変更内容が反映されるように、必ず以下の操作を行ってください。 
  • オンラインエディタで[X]ボタンを使用してファイルを閉じてから、Trados Studioのエディタでそのファイルを開きます。 
  • Trados Studioでファイルを保存して閉じてから、オンラインエディタでファイルを開きます。バージョンに矛盾がないように、Trados Studioでは、クラウドのファイルがローカルのバージョンよりも新しいかどうかを確認し、ユーザーにメッセージを表示します。  

分析レポートをクラウドからエクスポートできますか?

はい、クラウドプロジェクトの解析結果をエクスポートすることができます。プロジェクトビューの[レポート]タブでクラウドプロジェクトを選択すると、右側に解析結果をダウンロードするためのオプションが表示されます。

スマートフォンまたはタブレットで受信したファイルを使用してクラウドプロジェクトを作成できますか?

はい。Tradosモバイルアプリを使用すると、スマートフォンやタブレットに保存されているファイルからクラウドプロジェクトをすばやく簡単に作成できます。

Tradosモバイルアプリで翻訳できますか?

Tradosモバイルアプリを使用すると、どこでも柔軟に翻訳プロジェクトを管理できます。プロジェクトの新規作成や、翻訳の進捗状況の把握、プロジェクトの納期の確認などさまざまなタスクを外出先でも行えます。ただし、このアプリからオンラインエディタにアクセスすることはできません。

Trados Studioのローカルプロジェクトでクラウドリソースを使用できますか?

Trados Studioでローカルプロジェクトの作業を行う場合は、ファイル共有タイプとクラウドベースの両方のリソースを使用できます。クラウドでは、クラウドリソース(翻訳メモリ、用語ベース、機械翻訳など)が翻訳エンジンにまとめられます。翻訳エンジンをローカルのTrados Studioプロジェクトに追加するには、[プロジェクトの設定]>[言語ペア]>[すべての言語ペア]>[翻訳メモリと自動翻訳]>[使用…]>[クラウドベースのリソース]>[翻訳エンジン]の順に選択します。ただし、クラウドを最大限に活用するため、Trados Studio 2021 SR2以上の[クラウドに保存]ウィザードを使用してプロジェクトをクラウドに保存することをお勧めします。

ブラウザがフリーズした場合、ファイルのバックアップを利用できますか?

オンラインエディタでクラウドプロジェクトを処理中、ファイルが一定の間隔で自動保存されます。つまり、ブラウザがフリーズしても、失われる作業がまったくないか、最小限で済みます。ファイルのバージョン履歴にもアクセスできます。[プロジェクト]>[ファイル]タブの順に選択し、該当するファイルにチェックマークを付けると、画面右側にファイルのバージョンが表示され、ダウンロードできます。