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~Trados Studioってなに?~第6回「Trados Studioの歴史」

皆さんこんにちは! SDLジャパンの西海です。このブログでは、Trados Studioという翻訳ツールについてご紹介をしていきます。

Trados Studioの歴史

第6回は気分をがらりと変えて「Trados Studioの歴史」についてお伝えします。
まもなく次のバージョンである2019のリリースを予定しており、今回はTradosがどのような歴史を歩んで来たかをご紹介したいと思います。息抜きがてら読んでみて下さいね。

Trados Studioのはじまり

1984年、「Trados」はドイツのシュトゥットガルトに設立されたTrados GmbHという会社で誕生しました。実は「Trados」には「TRAnslation & Documentation Software」という意味があるんです。
皆さん知っていましたか?

ちなみにSDLには「Software and Documentation Localization」という意味があります。

1990年、「MultiTerm」がはじめてリリースされました。今では用語ベースを作成することでおなじみのMultiTermも20年以上の歴史があるんですね。
(MultiTermとは、Trados Studioに付属されている用語ベースの作成や管理を行うツールです。用語ベースについては第3回のブログをチェックしてくださいね)

Trados Studioの成長期

1997年はTradosにとって非常に重要な年となりました。
Microsoft社が社内用の翻訳ツールとしてTradosを選び、これによりTradosの認知度が上がり、様々な企業でTradosが使用されるようになりました。

2001年、「Trados5」がリリースされました。昔の製品名は、現在の「SDL Trados Studio」ではなくシンプルに「Trados」だったんですね~。

2003年4月に「Trados6」、また同年10月には「Trados6.5」がリリースされ、製品の増加に伴い社員も186人に増えました。

SDLとの統合

2005年、Trados社はSDL社に買収されSDLの製品として販売されることになります。

2006年はSDL Tradosにとって記念すべき年となりました。2月にSDL Trados 2006がリリースされ、SDLとTradosのテクノロジが初めて1つの製品に統合されました。

2007年、「SDL Trados 2007」がリリースされ、翻訳の効率化と品質向上を実現する数多くの新機能が追加されました。

SDL Trados Studioのリリース

2009年、「SDL Trados Studio 2009」がリリースされ、次世代の翻訳メモリソフトウェアとして、翻訳業務全体に革命をもたらしました。この時から名前が「SDL Trados Studio」に変わり現在の製品名となりました。またこの年でSDL Tradosが開発されてから25周年となりました。

2010年、SDL独自のオープンな業界向けプラットフォームSDL OpenExchangeを立ち上げました。このコミュニティでは、サードパーティの開発者がSDL Trados Studioなどの製品のアプリやプラグインを開発し、販売することができます。ご存知の方も多い用語ベースの作成に便利な「Glossary Converter」はサードパーティによって開発されたツールです。現在は「SDL AppStore」というサイトに開発された便利なプラグインがたくさんアップされています。要チェックですよ!
(Glossary Converterは用語ベースを簡単に作成できるツールです)

2011年、「SDL Trados Studio 2011」がリリースされました。2009を基盤に、レビュー方法の変革や幅広いコンテンツの再使用、優れたパフォーマンス、生産性の向上、多数の機能の改善が行われました。

2014年、「SDL Trados Studio 2014」がリリースされました。シンプルで直感的なユーザ環境を実現し、より使いやすくなりました。この年でTradosは誕生から30周年を迎えました。私よりも先輩です!

2015年、「SDL Trados Studio 2015」がリリースされました。UIが新しくなり、今多くの方が使っているバージョンに近づいてきました。ユーザから要望が多かった対訳Excelの取り込みや、原文の編集機能などが追加されました。

2016年、「SDL Trados Studio 2017」がリリースされました。更に機能が追加されより便利に翻訳作業を進められるようになりました。
2017からSDLのロゴと製品アイコンも新しくなりましたよ。

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2018年夏、「SDL Trados Studio 2019」がリリースされました。
便利な機能の追加にとどまらず、「使いやすい」にフォーカスした仕様になりました。初めての方にも使いやすく進化しましたよ!もちろん、既にお使いの人にとっても使い慣れた機能を早く使えるようになり、また知らなかった機能を見つけやすくなっています。

2019/2017/2015の各バージョンのアップデート内容はこちらのブログをご覧ください。

2019年9月26日、Tradosは35歳の誕生日を迎えました!ここまでこれたのはユーザの皆様のおかげです。
いつもありがとうございます!

最後に

Tradosは35年以上の年月をかけて色々な改良や機能追加を行い、多くの方に信頼されるツールへと成長しました。業界標準ツールとも言われており、世界中の様々な業界で活用されています。これからも皆さんが便利に翻訳業務を行えるよう、開発・販売ともに社員一同頑張ってまいります。これからもどうぞ、Trados Studioをよろしくお願いします。

 

~2018年度春季ロードショーの様子~
ロードショーは私達が主催しているイベントで、製品のアップデートや翻訳業界に関する講演などを行っています。今年の春季ロードショーは5月29日に大阪、5月30日に東京で開催しました。

大阪会場

東京会場

懇親会の様子

今回もたくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
次回もお楽しみに!

■30日間の無料トライアル■
http://www.sdltrados.com/jp/products/trados-studio/free-trial.html

■過去のブログ■
第1回「Trados Studioの自己紹介」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/intoduction-sdl-trados-studio.html 
第2回「翻訳メモリ」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/translation-memory-sdl-trados-studio.html 
第3回「用語ベース」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/sdl-trados-studio-termbase.html 
第4回「機械翻訳とは違う!?」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/trados-studio-machine-translation.html 
第5回「Tradosで使用するファイル」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/sdl-trados-studio-file-types.html 
第7回「Tradosの活用例、製造業界編!」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/sdl-trados-studio-manufacturing.html 
第8回「Tradosの活用例、特許業界編!」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/sdl-trados-studio-patent-law.html 
第9回「翻訳業務を標準化しよう」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/standardization-translation-with-trados.html 
第10回「翻訳メモリの共有と管理」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/sharing-managed-translation-memory-trados-studio.html 
第11回「外注しているからTradosは不要!?」 
https://www.sdltrados.com/jp/blog/how-to-use-trados-studio-for-outsourcing.html 

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