
How our customers are using SDL Trados Studio(顧客によるSDL Trados Studioの使用方法)
当社ユーザーが、どのようにSDL Trados Studioを使用しているか説明します。
SDL Trados Studioは180か国以上で使用されており、当社のユーザーは大規模な翻訳者コミュニティの一員です。この状況を具体的な数字で表すと、毎月60億ワード以上がSDL Trados Studioの翻訳メモリを介して処理されています。
あなたも日常的にSDL Trados Studioを使用している数千人のユーザーの1人かもしれませんが、同業者がどのようにSDL Trados Studioを使用しているか考えたことはありますか。
それを、当社の顧客体験改善プログラムを通してご紹介します。当社は、業界における機械翻訳の導入、新しいイノベーションや既存機能の使用方法をはじめとする業界トレンドを監視するために、当社ユーザーがどのようにSDL Trados Studioを使用しているか調査しています。このデータと、フォーカスグループ、アンケート、SDLコミュニティで提示されるユーザーのアイデアは、すべてSDL Trados Studioの次のリリースを開発するために役立っています。
ここで重要なのは、個人情報が一切収集されない点です。収集したデータは完全に匿名化され、個人情報、コンテンツ、翻訳メモリ、用語ベース情報は一切含まれません。
このブログでは、当社のユーザーコミュニティで使用されている機能について説明します。中には、存在に気付いていない機能もあるかもしれません。ここでは11月に調査したデータの一部をご紹介します。
SDL Trados Studioで使用されるファイルタイプ
SDL Trados Studioでは、50以上のファイル形式をサポートしており、あらゆるプロジェクトに対応できます。新しいファイル形式も頻繁にリリースしており、最近ではAdobe FrameMakerおよびPhotoshopのファイルフィルター、MSG形式のEメール、XML2ファイルフィルターなどを導入しました。
処理方法の選択肢を豊富に用意することで、ファイルの翻訳を可能な限り簡単にしました。その中には、埋め込みコンテンツ、メモ、コメント、非表示コンテンツの処理を行うかどうかの選択肢も含まれます。SDL Trados Studioで翻訳されたファイルの31%が、Microsoft Wordファイルであることは当然と言えます。しかし、顧客からは「PDFはSDL Trados Studioで翻訳できますか」と頻繁に質問されます。はい、翻訳できます。実際、SDL Trados Studioで翻訳されているファイルの11%はPDFです。SDL Trados Studioは、スキャンしたPDFと編集可能なPDFの両方を、簡単に翻訳できるように設計されています。
PDFをSDL Trados Studioで翻訳する方法については、こちらをご確認ください。
ユーザーがSDL Trados Studioで作成するプロジェクトのタイプ
大半のユーザー(正確には45%のユーザー)は「プロジェクトウィザード」を使用して翻訳プロジェクトを開始し、29%は「単一ドキュメント」プロセスを使用しています。さらにSDL Trados Studio 2021では、SDL Trados StudioのクラウドパートナーであるSDL Trados Liveを使用し、オンラインで翻訳プロジェクトを作成する新しい方法が導入されました。これにより、クラウドベースのプロジェクトを作成し、SDL Online EditorまたはSDL Trados Studioのデスクトップエディターを使用してシームレスに翻訳するという柔軟な方法も選択可能になりました。SDL Trados Studio 2021ユーザーの2%は、すでにSDL Trados Liveを使用してプロジェクトを作成しており、この方法がトレンドになりつつあると考えています。
次の動画で、クラウドプロジェクトの作成方法をご確認ください。
SDL Trados Studioでアプリを直接ダウンロード
新しいAppStore連携により、150種類以上のアプリをSDL Trados Studio内からダウンロードできるようになりました。11月には、SDL AppStore連携を使用して2,340のアプリがダウンロードされており、SDL Trados Studio 2021のユーザーがこの機能を最大限に活用していることが分かります。この方法は増加傾向にあり、今では25%のアプリが連携を介してダウンロードされています。残りの75%は、ブラウザからオンラインでダウンロードされています。ダウンロードされた上位アプリには、字幕翻訳(現時点でSDL Trados Studioで翻訳されるファイル形式の上位20に含まれます)、数字検証の微調整、SDLXLIFFファイルの分割と結合を容易に実行できる機能が含まれています。
次の動画は、SDL AppStore連携の使用方法を説明しています。
翻訳メモリ(TM)を最大限に活用
翻訳メモリのフラグメント一致を使用することで、常にTMから最大の結果を取得できます。 SDL Trados Studioユーザーは、11月だけで2.5億ワードのフラグメント一致と、1.2億ワードの訳語検索を使用しました。
このテクノロジーはTMのあいまい一致も修正し、1か月で約2,000万ワードが修正されています。特に画期的なのが、SDL Trados Studio 2021ではこの機能がさらに改善され、翻訳セグメントにタグが自動挿入される点です。この機能により、作業時間は大幅に短縮され、原文文書の書式は翻訳済み文書に正しく適用されるようになりました。
次の動画で、タグの自動挿入方法をご確認ください。