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翻訳メモリを統合する – TM同士をダイレクトに

みなさま、こんにちは。SDLジャパンの土田です。こちらのブログで、Trados Studioを中心としたSDL製品の技術的な情報をお届けしています。

今回は、複数の翻訳メモリ(TM)を統合する方法についてお話したいと思います。TMの統合には、大きく分けて2種類のアプローチがあります。

1. 一方のTMをTMXファイルにエクスポートし、もう一方のTMに対してインポートする。
2. [翻訳メモリのアップグレード]メニューから新規のTMに統合する。

1のTMXファイルを仲介した方法には、エクスポートやインポート時にフィルタ条件を設定することができる、また原文の重複する分節をどのように処理するか設定が可能であるといったメリットがあります。しかしながら、TMXファイルを仲介しているため、常に1対1のTM間でしか処理が行えないという制限があります。

2の[翻訳メモリのアップグレード]を使用する方法であれば、細かな設定は出来ないものの、統合の対象となるTMが2点だけでなく3点以上あった場合でも、一括で統合の処理を行うことができます。

今回は[翻訳メモリのアップグレード]を使用したTMの統合について、詳しくご紹介します。

TMの準備

例として、下記2点のTMを用意します。これらのTMを統合したいと思います。それぞれの分節1は原文も訳文も同一ですが、分節2は原文のみが同一で訳文が異なっていることに注意してください。

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[翻訳メモリのアップグレード]によるTMの統合

[ようこそ]ビューの上部に[翻訳メモリのアップグレード]というメニューがあります。こちらをクリックするとウィザードが開始されます。

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最初は[入力翻訳メモリ]の画面です。[ファイル共有タイプのTMの追加]をクリックし、統合するTMを複数選択します。

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次の[出力翻訳メモリ]の画面では、[カスタム]を選択します。

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左側ボックスの[入力翻訳メモリ]から統合の対象となるTMを選択し[追加]をクリックします。次に、右側のボックスで[名前変更]をクリックし、新規に作成される出力翻訳メモリの名前を設定します。ここでは出力翻訳メモリの名前を「Merged_TM_E-J」とします。

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次の[出力翻訳メモリ]の画面で、保存される場所を指定します。その他にも[フィールド]や[言語リソース]など、TM作成時の細かな設定を行うことが可能です(TM出力後に設定することも可能です)。

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TMの統合処理が開始されます。完了後、[閉じる]をクリックします。

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[一時ファイルを削除しますか?]というダイアログが現れます。[はい]をクリックし、統合の処理を完了します。

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統合されたTMの内容を確認します。原文と訳文どちらも同一の分節は統合されていますが、原文が同一で訳文のみが異なる文節が存在した場合、両方の分節がともに保持されます(分節2と4)。

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もう一つの方法であるTMXのエクスポートおよびインポートを使用した方法についても、別に機会にご紹介したいと思います。