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クラウドでの作業に関する5つの誤解
デスクトップの翻訳支援ソフトウェアを日常的に使用しているプロの翻訳者なら、よく利用する翻訳生産性ツールにオンラインオプションが登場していることに気付き始めていると思います。では、クラウドでの作業が自身の業務に適しているかをどのようにして判断するのでしょうか?
当社は最近、Trados Studioとシームレスに統合する独自のクラウド翻訳サービスを開発しました。それが、Trados Live EssentialとTrados Live Teamです。どちらもデスクトップの機能を拡張するクラウドの機能で、翻訳者として俊敏性を向上させ、ビジネスを成功に導くのに役立ちます。
ここでは、クラウドでの作業についての真偽をはっきりさせるため、よくある誤解をいくつか解いていきたいと思います。
1.クラウドで作業するため、時間をかけてすべての新機能を習得する必要がある。
クラウドの主要機能は、可能な限りTrados Studioで複製されているため、ユーザーは2つの環境を簡単に切り替えることができます。翻訳エンジンなど、直感的に操作できる新機能がいくつかありますが、Trados Live EssentialとTrados Live Teamの機能の大半はTrados Studioと共通しています。
デスクトップで作業したい場合は、これまでと同じようにTrados Studioで作業できます。そのうえで、クラウドのメリットもすべて活用できます。
2.クラウドと言っても、単なるオンライン版Trados Studioに過ぎない。
当社のクラウドプラットフォームは、Trados Studioでおなじみのあらゆる生産性向上機能はもちろん、他にもさまざまな機能を備えています。クラウドの機能と使い慣れた翻訳支援ソフトウェアを組み合わせると、以下のようなメリットが得られます。
- Trados Live EssentialとTrados Live Teamでは、カンバンスタイルのタスクビューを備えた受信トレイなど現代的ユーザーインターフェイスを使用して、最も集中すべきことに専念できるようになります。
- 翻訳エンジンと呼ばれる新しい概念を活用できます。これは、リソース(翻訳メモリ、用語ベース、機械翻訳プロバイダ)をグループ化し、プロジェクトを迅速に作成するための機能です。
- オンラインエディタは、Trados Studioにはない機能をいくつか備えています。たとえば、翻訳分節を横方向ではなく縦方向に表示する機能や、追加のプレビュー機能などです。
3.プロジェクトやリソースを保存するクラウドリポジトリがすでにあるため、クラウド翻訳テクノロジーは必要ない。
当社のクラウドリポジトリは、他のものとは異なり、翻訳者向けに構築されています。クラウドプロジェクトの保存場所は翻訳者によって異なりますが、以下のような多くのメリットが得られます。
- 場所や時間を問わず、オンラインエディタを使用して翻訳。
- モバイルアプリを使用して、どこからでも翻訳プロジェクトを管理。
- 翻訳エンジンを使用して、プロジェクトを迅速に作成。
- プロジェクトやリソースへのアクセスを制限し、一貫性を確保。
- 「セキュリティ第一」のアプローチにより、データセキュリティが向上。
4.プロジェクトや翻訳リソースのセキュリティは、クラウドよりもデスクトップの方が上である。
翻訳業務に忙しく、クラウドデバイスにバックアップを作成していないと、データを失う可能性が高くなります。Trados Live EssentialやTrados Live Teamを使用すると、翻訳リソースをクラウドに保存できるため、セキュリティを確保できます。Trados Studio 2021 Service Release 2では、使いやすいウィザードを通じ、クラウドにローカルプロジェクトを保存することも、ファイル共有タイプの翻訳メモリを一括アップロードすることもできます。クラウドに保存すると、デスクトップまたはブラウザから作業を続行でき、どちらを使用した場合でも、ファイルを保存して閉じるとシームレスに更新されます。
クラウドのセキュリティについて詳しくは、こちらをご確認ください。