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3 Apps you need to download in SDL Trados Studio 2021(SDL Trados Studio 2021にダウンロードすべき3つのアプリ)

SDL AppStoreと新たに統合されたことで、SDL Trados Studio 2021のパーソナライズがこれまで以上に簡単になりました。では、まずどのアプリをダウンロードする必要があるのでしょうか?Nicole Loneyがお気に入りのアプリとその理由を明かします。

SDLチームは、7月にSDL Trados Studio 2021を翻訳業界に向けて紹介できたことを嬉しく思います。これは数か月間に渡る努力の集大成であり、SDLだけでなく業界全体が2020年という非常に厳しい時期に感じていたプレッシャーを考えると、チームが成し遂げたことを大いに誇りに思っています。 

「What’s new in SDL Trados Studio 2021(SDL Trados Studio 2021の新機能)」製品概要をお読みになると、比類のない柔軟性がStudio 2021の目玉の1つであることをお分かりいただけるでしょう。目まぐるしく変化する今日の世界では、柔軟性がますます重要になっています。今回のリリースでは、SDL Trados StudioのクラウドコンパニオンであるSDL Trados Liveが導入されたため、デスクトップでの作業とクラウドでのオンライン作業をシームレスに切り替え、まったく新しいやり方で仕事ができます。

新しいクラウドソリューションが注目のトピックであるのは確かですが、他にも話題は盛りだくさんです。SDL Trados Studio 2021では、生産性の向上や翻訳プロセスのスピードアップだけでなく、SDL Trados Studioでの作業全般の体験を向上させる新機能を多数ご用意しています。さらに、使い慣れたSDL Trados Studio環境内でSDL AppStoreからアプリをダウンロードして管理できるようになり、翻訳支援ツールのパーソナライズが非常に簡単になりました。このブログでは、SDL Trados Studio 2021の体験を一変させる、この画期的な統合に焦点を当てていきたいと思います。 

では、その仕組みはどうなっているのでしょうか。この統合は、SDL Trados Studioユーザーがストアでアプリを検索・ダウンロード・管理していた従来の方法からの大きな前進でした。統合されていない場合、ユーザーはSDL AppStoreウェブページでアプリを検索し、ダウンロードして、手作業でインストールするという時間のかかる作業を強いられることになります。また、より新しいバージョンが提供されていることが判明したら、アプリを再ダウンロードし、プラグインを検索して、不要になったものを削除する必要があります。ご想像の通り、これは長時間を要することが多く、面白味もまったくありませんでした。今後は、SDL Trados Studio 2021環境を離れることなく、利用可能なアプリをすべて確認し、必要なアプリをダウンロード可能です。さらに、アプリが更新された場合は瞬時に把握し、ボタンをクリックするだけで不要なアプリを削除できます。

SDL Trados Studioの機能を拡張するアプリは250以上あり、翻訳・レビュー・用語集管理のプロセスを自動化したり、サードパーティの機械翻訳プロバイダに接続したりと、さまざまな機能が揃っています。しかし、これだけの種類の中から自分に合うアプリをどうやって見分ければよいのでしょうか?

翻訳者は誰一人として同じ方法で作業する人はいません。ある翻訳者にとって非常に有益なアプリでも、他の翻訳者にとっては無用の長物となる可能性があります。以下に、SDL Trados Studio 2021を使い始める際にダウンロードするとよいアプリを個人的に選択し、いくつか挙げておきます。翻訳支援ツールを初めて使用する方に最適なアプリと、既存のリソースをお持ちのSDL Trados Studioユーザーにとって役立つアプリを含めています。SDL Trados Studioの体験を真にパーソナライズできるメリットを最大限に活用したい場合、これらのアプリが出発点として最適です。

翻訳支援ツールを初めて使うユーザー向け:

MyMemory

翻訳支援ツールの心臓部と考えられることが多い翻訳メモリは、過去の翻訳を保存しておけるデータベースで、同じ文章を何回も翻訳する手間を解消できます。このデータベースは、翻訳を続けるにつれてじっくりと熟成されていきます。クライアントは多くの場合、自社の翻訳メモリを管理し、それを使用するよう翻訳者に要求します。また、翻訳者の多くも、自分で翻訳メモリを作成し、時間をかけて蓄積しています。 

すべての人がいずれかの時点で使い始めるものですが、翻訳メモリの作成、活用、理解の入り口として最適なアプリを探しているのであれば、MyMemoryがよいでしょう。端的に言えば、MyMemoryは世界最大の翻訳メモリです。EUと国連から翻訳メモリを収集して作成されたこのツールは、翻訳メモリテクノロジーを初めて使用する場合に最適です。 

SDL AppStoreからMyMemoryをダウンロードしたら、独自の翻訳メモリを追加するのと同じ方法で、翻訳メモリをプロジェクトに追加できます。ただし、「ファイル共有タイプの翻訳メモリ」を選択する代わりに、「MyMemory」を選択します。次に、使用したいMyMemoryのバージョンと、無料バージョン(いくつかの制限がありますが、実際に利用するには十分です)と有料バージョンのどちらを使用するかを尋ねられます。使い方はあなた次第です。

MyMemory SDL Trados Studio 2021 app


複数の翻訳メモリや翻訳メモリプロバイダをプロジェクトに一度に追加できることに注目してください。つまり、MyMemoryのコンテンツを活用して、後で使用できるように独自の翻訳メモリに保存できるということです。

このアプリをダウンロードしてできること

  • 限られたリソースで迅速な立ち上げと運用を実現
  • 翻訳メモリを利用するメリットを短時間で理解
  • 既存のコンテンツを活用して、独自の翻訳メモリの構築を開始



翻訳では、正確で一貫性のある用語集を使用することが、質の高い作業の鍵となります。用語ベースは、翻訳中に用語集を取得して、一貫して正しい用語や語句を使用できるようにするリポジトリです。ただし、独自の用語ベースにアクセスできない場合はどうすればよいでしょうか?

IATE(Interactive Terminology for Europe)アプリは、欧州連合諸機関翻訳センター(Centre de traduction des organs de I'Union européenne)によって維持・更新されているEUの用語データベースを翻訳環境に接続します。このアプリはEU承認の既製の用語集を提供するもので、次のように、SDL Trados Studioのドロップダウンメニューから「IATE Terminology Provider」を選択し、すぐに簡単にプロジェクトに追加できます。 

IATE terminology provider app


接続すると、MultiTerm用語ベースを使用している場合と同様に、原文で認識されたすべての用語に赤い上線が表示され、使用可能な用語が「用語認識ウィンドウ」に表示されます。

用語の詳細を確認したり、AutoSuggestを使用して用語を自動的に挿入することもできます。また、このプロバイダは、他の用語ベースやカスタムプロバイダと併用できることもお忘れなく。

このアプリをダウンロードしてできること

  • 限られたリソースで迅速な立ち上げと運用を実現
  • 用語ベースを使用することのメリットを理解
  • 優れた用語ベースとは何かを理解することが、独自の用語ベースの構築に役立ちます。

既存のリソースを使用する場合

Glossary Converter

Glossary ConverterはSDL AppStoreでトップのダウンロード数を誇るアプリです。ですから、紹介しないわけにはいきません。 

12種類の言語に対応するGlossary Converterを使用すると、異なる用語集フォーマット(各種Excel形式、TBX、UTXなど)とMultiTerm用語ベース(XTD、XML)の間で変換が可能です。さらに、ExcelのスプレッドシートをTMX翻訳メモリに変換することも、その逆もできます。  

そのため、このアプリは次のような用途に最適です。

  • Excelスプレッドシートで用語集を作成してきたユーザーが、MultiTermで用語集をいちから作成する代わりに、SDL Trados Studioで既存の用語集を活用したいと考えている場合
  • クライアントから受け取った用語集を、SDL Trados Studioで使用するため、MultiTerm用語ベースに変換する必要がある場合
  • SDL Trados Studioを使用していないサプライチェーン内の他のユーザーが表示・修正できるように、MultiTerm用語ベースを別の用語集フォーマット(Excelなど)に変換する必要がある場合
glossary converter app interface

このアプリの使用方法はこのうえなく簡単で、変換前と変換後のファイル形式を選択し、ファイルをアプリのインターフェイスにドラッグ&ドロップするだけです。出力ファイルは、入力ファイルと同じ場所に保存され、同じ名前になりますが、拡張子は変換後のものになります。

ここで紹介したのは私が選んだものの一部に過ぎず、重要度の高い順に紹介したわけではありません。どれも、SDL Trados Studio 2021の体験で重要な役割を果たします。このブログでは、利用可能なアプリの種類だけでなく、翻訳のプロセスで最も役立つアプリについてもご理解いただければ幸いです。

また、統合された新しいAppStoreを使用すると、公開アプリやカスタムアプリを自社専用にホストできることも、特筆すべきことでしょう。翻訳チーム専用の、より限定的で会社公認のAppStoreと考えてください。独自のプライベートAppStoreの設定でサポートが必要な場合は、SDL AppStoreから「PA Admin」アプリをダウンロードできます。このアプリには、サービスのインストールとストアの管理に必要なツールが用意されています。プライベートAppStoreのインストールと管理に開発スキルは不要で、AppStoreをホストできるサーバーへの管理者アクセス権さえあれば十分です。

新しいAppStoreとSDL Trados Studio 2021の統合や、SDL Trados Studioの最新バージョンが備えるその他の新機能について詳しくは、下のボタンから「新機能」パンフレットをダウンロードしてご確認ください。