Discover-studioViews-the-new-way-to-split-or-merge-files-in-Trados-Studio-2021

新アプリ「studioViews」のご紹介:

SDL Trados Studio 2021でファイルを分割/結合する新しい方法

翻訳やレビューのためにファイルを素早く分割・結合する方法をご紹介!

翻訳業界では、複数の翻訳者間でファイルを分割することは、ごく一般的に行われています。例えば、大規模なプロジェクトで一人で作業するのは困難な場合や、各分野の専門家が自分に関係のある部分を翻訳したりレビューしたりするために、コンテンツを分割する必要がある場合、あるいは単にタイトな締め切りに間に合わせる必要がある場合などが考えられます。いずれにしても、各翻訳者がドキュメントのどの部分に注力すべきかを明確にし、プロジェクトマネージャーとしては、最後にすべての翻訳をまとめるための迅速で簡単な方法を用意しておくことが重要です。

これは、SDL Trados Studioユーザーが長年にわたって解決しようとしてきた課題ですが、SDL Trados Studio自体には解決できるソリューションが組み込まれていません。しかし、この課題をアプリが解決します。SDL Trados Studioの素晴らしい点の1つは、SDL独自のSDL AppStoreからアプリをダウンロードして、翻訳環境の機能を拡張できることです。SDL AppStoreには、Trados Studioではネイティブでサポートされていないさまざまなファイルタイプでの作業、サードパーティの機械翻訳プロバイダへの接続、翻訳プロセスの自動化、無料の翻訳メモリや用語ベースの活用などを可能にするアプリケーションが見つかります。Trados Studioと互換性のある250以上のアプリ(ほとんどが無料)が用意されているので、あなたの生活をより快適にする何かを見つけることができるでしょう。そして何よりも、今回の問題を解決してくれる新しいアプリが登場しました。

旧アプリ: SDL XLIFF Split/Merge

この新しいアプリを紹介する前に、皆様ご存じかもしれませんが、2009年に初めて公開され、何年にもわたって定期的に更新されてきた「SDL XLIFF Split/Merge」という旧アプリについて説明したいと思います。これは、SDL Trados Studioでファイルを分割/結合するために開発された最初のアプリの1つです。このテクノロジーは、SDL Trados Studio内でもスタンドアロンのアプリでも利用することができます。つまり、SDL Trados Studioを起動しなくてもファイルの分割/結合ができるということです。このアプリは、ファイルの分割/結合という目的の処理を実行することができ、SDL AppStoreで引き続き入手できますが、制限があります。とても古いテクノロジーをベースにしているということは、アプリケーションに「課題」が多いということです。ユーザーインターフェイスが非常に古くさいだけでなく、いったんファイルが分割されると、このアプリでは、翻訳されて納品された分割ファイルを使用して元のプロジェクトをすばやく簡単に管理・更新することができません。

新アプリ:studioViews

今回、SDL Trados Studio 2021ユーザー専用の「studioViews」という新しい分割/結合アプリが登場しました。「studioViews」と「SDL XLIFF Split/Merge」は、一見すると似ているように思えます。どちらのアプリも、Trados Studioのインターフェイスからファイルをすばやく簡単に分割または結合できるからです。しかし、この2つのアプリケーションには、いくつかの大きな違いがあります。
何よりもまず、新しい「studioViews」のユーザーインターフェイスは、期待どおり、非常にわかりやすく操作が簡単です。この新しいアプリでは、単にファイルを分割/結合できるだけでなく、「ビュー」の概念も導入されています。「studioViews」では、翻訳可能なコンテンツの「ビュー」をカスタマイズし、ファイルとして保存して翻訳またはレビューに送信することができます。「ビュー」をカスタマイズするには、SDL Trados Studioのファイルビューを使用するか、SDL Trados Studioのエディタでファイルを個別に開いてファイルを分割/結合し、選択した分節に基づいて新しい「ビュー」を作成します。実際の操作では、SDL Trados Studioのエディタで「ビュー」に追加するセグメントを手動で選択し、「studioViews」を使用して「選択したセグメント」のみをエクスポートするか、高度な表示フィルタなどを使用して、「ビュー」に表示したいコンテンツを指定し、「表示するセグメント」をすべてエクスポートします。このアプリでは、適切なコンテンツで、翻訳可能であれば柔軟に分割することができます。さらに、「studioViews」では、実際に結合されたファイルを1つのSDLXLIFFとして保存することもできるため、管理する必要のあるファイルの数を減らすことができます。
さらに、「ビュー」を作成する際には、保存場所だけでなく、名称も決定することができます。これにより、翻訳者やレビュアーに送信する必要のあるファイルをより簡単に見つけることができます。さらに、「ビュー」を作成するたびに、レポートを開いて保存することができるので、処理したファイルを簡単に把握することができます。 
ただし、「studioViews」の最も優れた機能は、「選択したファイルにインポート」できることです。このオプションは元の「SDLXLIFF Split/Merge」アプリにはなく、翻訳すべてを再度1つのファイルにまとめる際に、プロジェクトマネージャーに大きな手間がかかっていました。「studioViews」のこの機能を使用すると、「ビュー」をすばやく元のプロジェクトに直接インポートし直し、すべてのセグメントのステータス、一致率、変更履歴、コメントなどはそのまま保持することができます。ご想像どおり、翻訳の仕上げや翻訳者やレビュアーへの作業費の支払いを行う際にこの情報は不可欠なため、プロジェクトマネージャーにとってこれは大きなメリットとなります。また、以前のファイルの組み合わせ作業は非常に面倒だったため、これによってプロジェクトマネージャーの時間と労力を大幅に節約することもできます。
要約すれば、「studioViews」により、エンドツーエンドのファイルの分割/結合プロセスがかなり容易になるということです。まだ「SDLXLIFF Split/Merge」をお使いの場合は、この素晴らしい新アプリに切り換えることを強くお勧めします。プロジェクトマネージャーが定期的にファイルを分割する場合も、個人翻訳者が別の翻訳者と一時的に連携する場合も、このアプリは強力な武器になります。

「studioViews」の使用方法を詳しく知りたい方は、こちらのウェビナーをご視聴いただくか、こちらの「studioViews」コミュニティWikiページをご覧ください。