
翻訳業界では、複数の翻訳者間でファイルを分割することは、ごく一般的に行われています。例えば、大規模なプロジェクトで一人で作業するのは困難な場合や、各分野の専門家が自分に関係のある部分を翻訳したりレビューしたりするために、コンテンツを分割する必要がある場合、あるいは単にタイトな締め切りに間に合わせる必要がある場合などが考えられます。いずれにしても、各翻訳者がドキュメントのどの部分に注力すべきかを明確にし、プロジェクトマネージャーとしては、最後にすべての翻訳をまとめるための迅速で簡単な方法を用意しておくことが重要です。
旧アプリ: SDL XLIFF Split/Merge
新アプリ:studioViews
今回、 Trados Studio 2021ユーザー専用の「studioViews」という新しい分割/結合アプリが登場しました。「studioViews」と「SDL XLIFF Split/Merge」は、一見すると似ているように思えます。どちらのアプリも、Trados Studioのインターフェイスからファイルをすばやく簡単に分割または結合できるからです。しかし、この2つのアプリケーションには、いくつかの大きな違いがあります。
さらに、「ビュー」を作成する際には、保存場所だけでなく、名称も決定することができます。これにより、翻訳者やレビュアーに送信する必要のあるファイルをより簡単に見つけることができます。さらに、「ビュー」を作成するたびに、レポートを開いて保存することができるので、処理したファイルを簡単に把握することができます。
要約すれば、「studioViews」により、エンドツーエンドのファイルの分割/結合プロセスがかなり容易になるということです。まだ「SDLXLIFF Split/Merge」をお使いの場合は、この素晴らしい新アプリに切り換えることを強くお勧めします。プロジェクトマネージャーが定期的にファイルを分割する場合も、個人翻訳者が別の翻訳者と一時的に連携する場合も、このアプリは強力な武器になります。
「studioViews」の使用方法を詳しく知りたい方は、こちらのウェビナーをご視聴いただくか、こちらの「studioViews」コミュニティWikiページをご覧ください。